ぼくの家のそばにある港が、突如観光地になっている。何でも北九州市が日本新三大夜景の1位に選ばれたらしく、その夜景の一つに、その港が含まれているのだ。
 市はそれを受けて、そこを含むいくつかの場所を、観光スポットにしようともくろんでいるようだ。

 確かに何かを感じる景色ではある。だが、この辺りに住むぼくは、その景色にこびりつく現実に、ついつい苦笑いしてしまう。
 観光スポットということは、いずれ展望レストランなどを作るのだろうが、その近くには付近に住むぼくたちが、
「きっと壊れている」と噂する、し尿処理場が鎮座しているのだ。
 嫌でしょう、しょっちゅう屁の臭いがするような場所で食事をするなんて。