2002年3月2日の日記です。
ぼくは過去に二度入院したことがある。どちらも原因は、嘔吐と下痢だった。
一度目は十数年前の夏だった。
その日、ぼくは会社の仲のいい連中と、福岡の「海ノ中道海浜公園」に遊びに行った。
朝、迎えに来た友人の車に乗り込んだ。6人乗りの車で、ぼくが乗ると満員になった。そこで困ったのが、荷物の置き場だった。どうしようかと迷った挙句、結局荷物はトランクの中に突っ込んだ。その荷物の中には弁当も入っていた。
その日は、かなり暑く、その年で一番暑い日となった。太陽は車に照りつける。きっと冷房の入ってないトランクの中は、煮えたぎっていたはずだ。
昼食時。その時弁当に異常はなかった。しかし、異常のない弁当が体の中に入ってから、体に異常がでてきた。
帰りの車の中で、気分が悪くなった。
「悪い。ちょっと車停めて」
ぼくは慌てて車を降り、近くにあった川まで駆けて行った。吐けるだけ吐くと、気分が楽になった。
「ごめんごめん。どうも車に酔ったらしい。もう大丈夫」
車は出発した。5分ほどして、また気分が悪くなってきた。
「ごめん。また停めて」
今度は草むらに吐いた。しかし、今度は気分は良くならず、かえって悪くなっていく。
その後、何度か『車~草むら』を繰り返しているうちに、とうとうぼくは動けなくなった。
ダウンした場所は、釣具店の入り口の前だった。
「もう動けんぞ!!」と、ぼくは大声で言って、大の字になって寝転んだ。
店の人が出てきて「困ります」と言った。が、
「あんたが困っても、動けんもんは動けん!」
と、ぼくは朦朧とした意識の中で言った。
慌てて車の中から仲間が降りてきて、「すいません」と謝り、ぼくを抱えて車の中に連れて行った。
彼らは「しんたさん、病院に連れて行くから、もう少し我慢しとって」と言い、病院を探してくれた。
ぼくは車の中で寝入ってしまった。しばらくして「しかたない。ここにするか」という声がして、目が覚めた。そして、みんなに抱えられて病院に入った。そこで応急処置をしてもらった。
先生は、日射病と食中りだと診断し、
「他の病院を紹介しますから、そこに行って下さい」と言った。
「先生、ここでいいですよ。治りそうだから、もう少しいさせてください」とぼくは頼んだ。
「そう言われてもねえ、ここは小児科ですよ」
「えっ!?」
ぼくは返す言葉がなかった。しかたなく、病院を移動することにした。
ぼくは過去に二度入院したことがある。どちらも原因は、嘔吐と下痢だった。
一度目は十数年前の夏だった。
その日、ぼくは会社の仲のいい連中と、福岡の「海ノ中道海浜公園」に遊びに行った。
朝、迎えに来た友人の車に乗り込んだ。6人乗りの車で、ぼくが乗ると満員になった。そこで困ったのが、荷物の置き場だった。どうしようかと迷った挙句、結局荷物はトランクの中に突っ込んだ。その荷物の中には弁当も入っていた。
その日は、かなり暑く、その年で一番暑い日となった。太陽は車に照りつける。きっと冷房の入ってないトランクの中は、煮えたぎっていたはずだ。
昼食時。その時弁当に異常はなかった。しかし、異常のない弁当が体の中に入ってから、体に異常がでてきた。
帰りの車の中で、気分が悪くなった。
「悪い。ちょっと車停めて」
ぼくは慌てて車を降り、近くにあった川まで駆けて行った。吐けるだけ吐くと、気分が楽になった。
「ごめんごめん。どうも車に酔ったらしい。もう大丈夫」
車は出発した。5分ほどして、また気分が悪くなってきた。
「ごめん。また停めて」
今度は草むらに吐いた。しかし、今度は気分は良くならず、かえって悪くなっていく。
その後、何度か『車~草むら』を繰り返しているうちに、とうとうぼくは動けなくなった。
ダウンした場所は、釣具店の入り口の前だった。
「もう動けんぞ!!」と、ぼくは大声で言って、大の字になって寝転んだ。
店の人が出てきて「困ります」と言った。が、
「あんたが困っても、動けんもんは動けん!」
と、ぼくは朦朧とした意識の中で言った。
慌てて車の中から仲間が降りてきて、「すいません」と謝り、ぼくを抱えて車の中に連れて行った。
彼らは「しんたさん、病院に連れて行くから、もう少し我慢しとって」と言い、病院を探してくれた。
ぼくは車の中で寝入ってしまった。しばらくして「しかたない。ここにするか」という声がして、目が覚めた。そして、みんなに抱えられて病院に入った。そこで応急処置をしてもらった。
先生は、日射病と食中りだと診断し、
「他の病院を紹介しますから、そこに行って下さい」と言った。
「先生、ここでいいですよ。治りそうだから、もう少しいさせてください」とぼくは頼んだ。
「そう言われてもねえ、ここは小児科ですよ」
「えっ!?」
ぼくは返す言葉がなかった。しかたなく、病院を移動することにした。
コメント