前に勤めていた会社に、何かあるたびに『打ち上げ』と称して、鉄板焼きパーティをする上司がいた。場所はその上司の知り合いの店で、上司はそこでいい顔をしたかったわけだ。
ま、それは別にして、その店の鉄板焼きはかなりおいしく、量も多く、満足に値する店だった。
そのパーティ、ぼくを含めて幾人かがいつもイライラしていた。その上司は自分が下戸というのに加えて、我がよければいいという人間だったので、酒飲みへの気配りが全然出来なかったのだ。
せめて前日にでも「打ち上げするぞ」と言っておいてくれれば、車に乗らず電車やバスを利用して出勤してきたのに、車で出勤してきているその日に、突然「今夜打ち上げね」なんて言い出すもんだから、酒飲みとしては面白くない。鉄板焼きの味をさらに引き立てる、生ビールが飲めないのだ。
「車を置いて帰ればいいやん」
と、気配りの出来ない上司は言っていた。しかし会社付近は車上荒らしが多いのに、車を置いて帰ることなんて出来ない。
とはいえイライラしながらもぼくは、そのパーティに何度も参加した。気配りの出来ない上司へのイライラよりも、その鉄板焼き屋の味が勝っていたからだ。
ま、それは別にして、その店の鉄板焼きはかなりおいしく、量も多く、満足に値する店だった。
そのパーティ、ぼくを含めて幾人かがいつもイライラしていた。その上司は自分が下戸というのに加えて、我がよければいいという人間だったので、酒飲みへの気配りが全然出来なかったのだ。
せめて前日にでも「打ち上げするぞ」と言っておいてくれれば、車に乗らず電車やバスを利用して出勤してきたのに、車で出勤してきているその日に、突然「今夜打ち上げね」なんて言い出すもんだから、酒飲みとしては面白くない。鉄板焼きの味をさらに引き立てる、生ビールが飲めないのだ。
「車を置いて帰ればいいやん」
と、気配りの出来ない上司は言っていた。しかし会社付近は車上荒らしが多いのに、車を置いて帰ることなんて出来ない。
とはいえイライラしながらもぼくは、そのパーティに何度も参加した。気配りの出来ない上司へのイライラよりも、その鉄板焼き屋の味が勝っていたからだ。